エンデューロレーサーでユーザー車検に挑戦(500EXC)

ご無沙汰しております。

最近更新が止まってたのもすべてはこれの為で、決してサボってたわけではありません。

表題通り、この度ユーザー車検に挑んでまいりました。

それもKTM500EXCというそのままエンデューロレースで使われるようなマシンなので正直不安しかありませんでしたが、同じKTMユーザーでツーリング等でお世話になっているshinjiさんの記事を読んで勇気づけられたというか火が付きました。

ameblo.jp

 

車検の検査項目を知る

まずはどこを検査するか把握しないといけません。

調べてみるとEXCで鬼門になりそうなのは、ヘッドライトの光量光軸の検査と排気ガス検査だということがわかりました。

問題個所がわかれば後は行動するのみです。

 

ノーマルマフラーとリアフェンダーの取付け

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純正のもっさり感‥

これでリア周りは問題ないでしょう。

ウインカーが焦げてるけど大丈夫かしら(笑)

まぁレンズ欠けがなければ問題ないはずです。

ちなみにナンバーの数字は加工してあります。

 

車体周りのチェック

この項目は検査員が検査時に一番最初に行うものです。

平地でエンジンをかけるところから始めます。

  • ヘッドライトのHI&LOW切り替え
  • 前後ウインカーの動作
  • ホーンの動作
  • 前後ブレーキランプの動作
  • ナンバー灯の動作
  • 車体の計測(長さ・幅・高さ)
  • マフラー(排ガス)

以上が検査員に指示される項目で、他は目視で確認してました。

シフトパターンの記載がない場合はテプラ等で貼っておきましょう。

ちなみにオフタイヤの場合、溝の残量は計らないようです。

つるつるタイヤじゃなければ通るでしょう。

 

心配していたマフラーの排ガス検査もノーマルマフラーで問題なく通りました。オイルフィルターの清掃や車検場までなるべく大きくアクセルを回したのが良かったようです。

ところが一安心していたのもつかの間、敏腕検査員から指摘が入りました。

「このバイクヘッドライトオフ機能がついてますね」

よく気が付いたと褒めてみましたが、不適合は変わらずこの件は対策しないといけなくなりました。

でも実は予想してたことで対策の品を持ってきてたので、その場で対策し事なきを得ました。

 

対策済みスイッチボックス

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木ネジでオフ機能を封印しました(笑)

ほんとはやりたくない奥の手だったのですが、敏腕検査員にバレてしまっては致し方ない。レーン前からつまずいて先が思いやられる気持ちでした。

 

いよいよレーンへ

実は私恥ずかしながらユーザー車検初挑戦の身でして、正直に敏腕検査員に伝えたところ同行して頂けることとなりました。

緊張していたので心強い気持ちで順番を待っていたのを覚えています。

なんせ周りは百戦錬磨の業者様ばかりで動きに無駄がない。そこにキョロキョロした素人が飛び込んできたのですから嫌でも目立ってしまいました。

 

さていよいよ私の番です。

車体に跨り、レーンへ向かいます。

そこでやってきたのが若い女性検査員でして丁寧に教えて頂きありがたかったですし、得した気分になれましたよ(笑)

それはさておき、前後ブレーキテストを行い制動能力のチェックです。

前のモニターの指示通り前後のブレーキを握ったり離したりして、旗揚げゲームの感覚に近い気がします。

ここは問題なく合格の表示がされて一安心、続いてスピードメーターの動作テストに移ります。

EXCは前輪で計測してるので、前輪をローラーに乗せ後輪をロックしてもらいます。

40キロで床のフットスイッチを離す仕組みで、自分のスピードメーターとにらめっこタイムです。

デジタル表示なので難しくないのですが、なんと不合格の文字が‥

隣にいる若い女性検査員との会話で、なんとなく足を離すのが遅いのかもしれないと気付き2回目のスピードメーターの動作テストに望みます。

空気を読んだ私は35キロ表示でフットスイッチを離し合格の表示が出ましたが、隣で一部始終を見ていた方が一名いらっしゃいましたね(笑)

「いま何キロで離しましたかぁ?」

なんて聞かれた時には嘘を貫き通せるほど器は大きくありませんでした。

 

ということで、まさかのスピードメーターで不合格を喰らい最終関門へ向かいます。

 

ヘッドライトの光量と光軸の検査

正直ここで紹介する手法は荒業なので万人受けの内容では御座いません。

がしかし、EXC(2012)はこの手法以外継続車検突破は見込みがなさそうでした。

要はヨーロッパ基準と日本基準が異なるだけで、日本で使うなら日本基準に合わせなければならないということ。

それらを踏まえてこのようなバイクが誕生しました。

 

HONDA KTM 500EXC

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社外ステーと自作ステーの3点固定

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もともとEXC(2012)はBA20Dというヨーロッパ車で使われているバルブが採用されていて35W/35Wという頼りなささです。

これじゃ新車登録時しか通らないギリギリのラインで、経年劣化でハーネス等が弱まれば太刀打ちできないと思われます。

そこでHONDA CRF250Mの新品ヘッドライト一式をオークションで購入し取付けてみました。

もちろんポン付けとはいきませんが、H4カプラーを車体ハーネス側に追加するだけの簡単作業なので敷居は低いはずです。

これでH4化60W/55Wライトに換装され頼もしい面構えとなりましたね。

 

ヘッドライト検査へ

思わぬところで不合格を喰らいテンション下がりながらの検査となりました。

まず停止線まで前輪をもっていき停車、その後前輪をロックされて計測開始となります。

結果はここでも不合格。2回ともダメでした。

目の前で✕って出ると、とても凹みます。

車検前にテスター屋で合わせてもらったのに不合格となると投げやりになりますよ(笑)

ただ検査結果の用紙に今回の検査結果が書いてあり、それが問題解決の糸口となりました。

 

検査結果の用紙をチェック

まずはスピードメーター、これは5キロほど誤差があるそう。

WS設定(ホイールサイズ)のやり方はメーターに刺さってる方のカプラーを抜いた状態でモードをいじると出てくる面倒な方法で、誤って設定しない様にする為でしょう。

案の定17インチのメーター設定になっていました。

そういえば前のオーナー様はモタードキット持っていたな‥

 

次に光軸、これは最高光度点が右側にズレていた。

縦軸は合ってるのに横軸のみダメということは、前輪がまっすぐ付いていない可能性があると考えてみた。

というのも、テスター屋で合わせてもらった時は前輪は固定しておらず、跨ったままの調整となります。

しかし本番では前輪がロックされる為、横軸のみズレたという訳です。

案の定タイヤは少し左を向いていました。

 

全ての調整を終えたHONDA KTM 500EXC

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再チャレンジ

失敗個所の調整に時間がかかるのと最終ラウンドの検査だったこともあり、時間が足りず明日に再検査することとなりました。

ただ面倒な書類もそのまま使用できるので、検査代を払うのみで済み手続きも簡単だったのはせめてもの救いでしたね。

もちろん車検場に入る前にテスター屋で光軸調整して頂きました。

中島モータース様お世話になりました。

 

再検査の場合、前日に合格した箇所は検査対象外の様です。

ブン回しながら車検場にきて損しました(笑)

 

再チャレンジの結果は全て一発合格。

目の前のモニターに〇の表示が出た時はガッツポーズあり、雄たけびありの熱い中年男性と化していました。

車検証交付の際もにやけが止まらなかった模様です。

 

という訳で車検通りました

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これでHONDA KTM 500EXCに晴れて2年間乗れることとなりました。

今回ユーザー車検に挑戦してみて思ったのが、日常の整備だけじゃわからない最低限の不具合を見つけてくれるいい機会だと感じました。

スピードメーターなんてその典型的な例でした。本来なら車検前に気が付くべきでしたが‥

ヘッドライトはさすがホンダ製といった具合で非常に明るく、光量は余裕の結果となりました。

信頼のホンダは健在ですね。

ではドヤ顔で一言

500EXCでもユーザー車検は通ります!

これが証明出来て満足度の高い夏休みとなりました。

 

費用一覧

光軸調整:1,000円×2

用紙代:50円位(あまり覚えてない)

自賠責保険:13,640円

重量税:3,800円

検査料:1700円(1300円)カッコ内は2日目の金額

 

合計:22,490円

以上が内訳ですが、その他ヘッドライトやステーの購入金額を合わせても、ディーラーで任せた金額の3分の1か4分の1程度に抑えられました。

浮いたお金?でハンドガードを買ってやりましたよ。

 

今回の教訓

フロントタイヤを外したらフロントフォークの心出しを行いましょう。

特に車検前にはマストだと感じました。

みなさんにとっては当たり前のことなんでしょうが、今回とても勉強になりましたし重要整備項目の一つと認識できたことが収穫でした。