ミッションオイルとブレーキ&クラッチフルードの交換(FREERIDE250R)

随分とブログを放置してしまいましたが、繁忙期が終わり休みらしい休みが久々に取れたのでフリーライドのメンテナンスを行いました。

表題の通りミッションオイルとブレーキ&クラッチフルード交換です。

 

ミッションオイルの交換

私の所有するフリーライド250Rは2ストロークエンジンですが、オイル交換は4ストロークエンジンのバイクと同じく行う必要があります。

簡単言うと2ストロークエンジンはミッションが独立している為、ミッション内部を潤滑するオイルを交換をする必要があるという話です。

 

さてさて本題に入る前に

IKEAで素敵なワゴンラックが売ってたので買ってみました。

 

モトレックス風ワゴンf:id:taicha__5:20161230173205j:plain

 

かなりきれいな色なので気に入ってます。

ケミカル類は背が高いものが多いので縁が深いのは助かります。

モトレックス製品が今以上に増えそうな予感がプンプンする。

 

車体を水平にしてミッションオイルドレンボルトを外すf:id:taicha__5:20161230181306j:plain

 

ドレンボルトはそこそこのトルクで締まってるので長めのブレーカーバーがあると便利です。外した瞬間にオイルが流れてくるのでオイルパンも忘れずに用意してください。

 

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ここで失敗したのがドレン付近にテープで養生しなかったこと。

これによりアンダーガード内部にオイルが侵入してしまいました。

 

再利用するものは清掃するf:id:taicha__5:20161230181235j:plain

 

CPCパーツクリーナーはシールチェーンにも使える万能クリーナーでして、Oリングを使ってる箇所の清掃にも安心して使えるんですよね。普通のパーツクリーナーだとゴムは硬化してしまうのでNGです。

 

オイルが抜けきったらドレンボルトを戻すf:id:taicha__5:20161230183950j:plain

 

20Nmで締めていきます。

銅ワッシャー(シールリング)は新品がいいです。そんな高いものでもないので毎回交換した方望ましいです。

 

ミッションオイルを注入f:id:taicha__5:20161230184445j:plain

 

KTM推奨商品です。好みがなければ純正が無難。

規定量の0.8リットルを注いだらオイルレベルを確認します。

 

オイルレベルはここで確認

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オイルレベル用のボルトを外して上の写真の様にオイルが垂れてきたら正常です。

以上でミッションオイルの交換は完了となります。

 

ブレーキ&クラッチフルードの交換

この作業は失敗するとブレーキが効かなくなります。本来はプロに任せなくてはいけない整備項目となりますので詳しい作業方法は省略します。

とはいえ慣れると簡単な作業なのでチャレンジする場合はリアブレーキから進めていくといいと思います。

 

濡らしたウエス等でリザーブタンク周りを保護

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ブレーキフルードは塗装面への攻撃性が強いので養生を忘れずに行います。もしこぼした場合でも水で洗い流せば問題ないので、水をいつでもかけられる体制を整えると安心です。

 

ある程度古いフルードを抜いたら注ぎ足す

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この車両は初めてのフルード交換なので、納車されてから1年でここまで汚れてしまいます。私の場合は1年に1回交換する様にしています。

 

交換後のブレーキフルード

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注ぐときはジョウゴがあると安全に注げます。

新品のフルードは色が薄いので交換されたのがわかりやすいかと思います。

 

ブレンボブレーキフルード

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LCF600 Plusを選んでみました。

大きめな注射器が受け先だと負圧を作れて古いフルードも溜められるので便利です。基本リザーブタンクから注ぎ足して交換作業すればエアーの混入もないので空のペットボトルでも問題なく作業できます。

 

失敗した話

フロントブレーキフルードクラッチフルードの交換が終わり、最後リアブレーキに取りかかった矢先やらかしました。

痛恨のミス、それはブリーダーボルトをなめさせてしまった。

ボルトやナットをなめさせること自体記憶にないくらい久々なのによりによってブリーダーボルトをやってしまうとは思わなかった。

次からは6Pointのメガネレンチ(ロング)を用意してなんて考えましたが、そもそもこんな馬鹿締めしたのはオーストリア人かしら?恐るべし。

 

とりあえず新品を購入

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とりあえずなめたブリーダーボルトを外す作業から取りかかります。

完全に角がとれたボルトはメガネレンチでは歯が立たずプライヤーで挟んでも回らない。手持ち工具では無理そうだったので近くの工具屋に相談しにいきました。

 

そこで教わったのがナットツイスター

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コーケンのナットツイスターというソケット買ってきました。

これで外せなければ諦める(力技のみ)と言われるほど高評価で、使い方は普通のボックスソケットと同じでサイズもなめたボルト径で大丈夫とのこと。

肝心の結果はあっさり取れすぎて写真を撮るのを忘れてしまう程、このソケットは一家に一個持っておくべし(後日別のサイズも注文してしまった)

 

苦労したエア抜き

無事に新品のブリーダーボルトに交換できたのですが、やはりエアーの混入は避けられませんでした。スカスカなペダルを戻すため、フルードの入れ替えを行います。

 

真空引き作戦

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ストレートのブレーキブリーディングキット(マイティバック)を使ってます。

値段もお手頃で作業効率が上がります。使い方は上の写真みたいにセットしたらレバーを握るだけで真空状態を作れます。

これでフルードを入れ替えたらブレーキの踏み心地は戻り、スカスカ感はなくなったので試乗へ。ところが、リアブレーキを踏んでもブレーキの力がかなり弱くエアーが抜けきれてない模様です。そもそも踏み応えはあるのにブレーキが効かない(弱い)のが謎でした。

 

エア抜きする為にしたこと

  • キャリパーを外して高い位置でフルード入れ替え
  • ブリーダーボルト側から注射器でフルード注入
  • ハンマーで軽くキャリパーを叩く
  • バンジョーボルトを緩める

知り合いの整備士さんの助言やネットの情報で行った作業です。

どれも効果ありとのことですが問題はどこにエアーが溜まっているかということ。今回に限った場合ですと、バンジョーボルト付近に溜まっていた様です。

 

ブレーキを踏みながらバンジョーボルトを緩めると

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プシューっと(気の抜けた炭酸飲料を開けた音)気持ちがいい音が聞こえた。

緩めるとフルードが滲むのですぐに締めます。

 

リザーブタンク側も緩めてみる

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こちらは無音だった模様。

しっかり締め直した後、再度フルードを入れ替えて作業を終えました。試乗具合も良好でしっかりとエア抜きができたので一件落着といったところです。

やはりブレーキ関係はプロに任せないといけないと思った今日この頃、エア抜きでこんなに時間を費やすとは思いもよらなかった。(いつもはこんなに苦戦しない)でも苦痛じゃない作業で悩みながら楽しんで作業してたのも事実でバイクいじりって楽しいと思えたのはとてもよかったです。

こりゃまた懲りずにブレーキ関連いじるかもね。