タイヤ交換の手順と必要工具(FREERIDE250R)
重い腰を上げてフリーライド250Rのタイヤを交換してみました。
正直写真どころじゃないので、要所しか撮れておらずフロントタイヤとリアタイヤが混在したまとめ記事になってしまいました‥
車体からホイールを外し空気を抜く
- フロント17mm リア27mmのアクスルナットを外しシャフトを抜く
- タイヤ台に置いて、タイヤチューブの虫を外し空気を抜く
写真(上)のような専用工具を使い虫を外します。
この時勢いよく空気が抜けるので、虫の紛失には注意しましょう。
ビードストッパーのボルトを外す
- 10mmのメガネレンチにて外す
そこまできつく締められてないので、簡単に外れると思います。
取付け後は、たまに増し締めしてあげた方が良いかもしれません。
ビードを落とす
正直オフロードタイヤ(チューブ)にビードブレーカーは必要ありません。
フロントタイヤなら手だけで落とせます。しかし、雰囲気が出るので使用します(笑)
音を出しながらリムから離れていくので、それを一周行います。反対面も忘れずに。
タイヤレバーを駆使しリムからタイヤを外す
- バルブの対岸からタイヤレバーを使いリムからタイヤを外す
- 欲張らずに少しずつめくっていく
- 両側のタイヤをリムから外す
タイヤレバーは複数あると便利です。
私の場合5本程レバーを使うと楽なのですが、最低2本は必要かと思います。
最初は硬いのでバルブの対岸をスタートにすることでチューブやタイヤを傷つけにくく作業できます。
パンク修理ならこの状態でチューブを交換
- 片側のタイヤをリムから外す
- チューブを外し、新しい(直した)チューブを戻す
レバーを使いタイヤを持ち上げれば簡単にチューブを引き出すことができます。
なおこの時点でチューブを引き出しておくと、反対側のタイヤを外す時にチューブを痛める心配がありません。
ホイールを確認
- 歪みや錆がないかチェック
- リムバンドの破れ等のチェック
全てリムからタイヤを出してあげたら手や足またはタイヤレバーを使いホイールからタイヤを外します。外したホイールの歪みや錆を確認します。
錆が発生していたら磨いて落としましょう。
最後にリムバンドを再利用する方は破れやズレがないか確認します。
タイヤパウダーを振りかける
- タイヤパウダーを新品タイヤの内側に満遍なく振りかける
- ベビーパウダーでも代用可能
自転車用のタイヤパウダー(パナレーサー)を使用していますが、これにはタイヤとチューブが張り付くのを防ぐ効果があります。
例えば輪ゴムが熱でテーブルに張り付いて取れない状態を防ぐといった感じがわかりやすいかと思います。
軽点マークと進行方向を確認しチューブを組み込む
IRCの場合は黄色い丸マークが軽点です。
このタイヤの一番軽い所を意味しているので、ホイールの一番重い所に合わせます。写真(上)の場合はビードストッパーを使用しているので、そこに合わせます。またビードストッパー未使用の場合は次に重いバルブの位置に合わせます。
ビードワックス(クリーム)を塗る
- ビード部分にワックスを一周全て塗る
- 両面贅沢に使うと次以降の作業が楽になる
塗った場所がつるつるしているのがわかります。
リムにはめ込む直前に片側ずつ塗っていくと乾きづらいので、時間がかかる初心者の方にはおすすめします。
とにかく贅沢に塗りたくりましょう。
バルブのナットを仮止めし手で組んでいく
- バルブのナットは仮止め程度
- タイヤを立てながら押し込むとホイールが入りやすい
チューブが組んである状態でタイヤを組んでいきます。その方がバルブや軽点の位置を簡単に合わせることができ、バルブ穴にバルブを通す作業も楽に行えます。
タイヤレバーを使い片側をリムに組む
- レバーでタイヤを持ち上げながらホイールを入れる
- チューブを傷つけない様に注意する
レバーで持ち上げてホイールを入れていきますが、タイヤチューブを先に入れてるので引っ掛けないように気を付けます。バルブナットを下側に向けて作業するとバルブ余計な力がかからずに済みます。
反対側のタイヤもリムに組む
先程までのタイヤチェンジャーの上では膝を使いづらいので、古タイヤの上で全身を使いタイヤを入れる。
写真(上)よりタイヤレバーを奥に倒すとチューブを噛みやすいので注意して下さい。
ビードバディーを使うとストッパー代わりになりタイヤがめくれてリムから戻ろうとするのを防いでくれます。無くても出来ますが、あった方がストレスフリーかも知れません。各社から出てるので気に入ったものを用意して下さい。
最後になると硬くリムに入れづらくなります。その場合大抵組んでいったタイヤのビード部分が上がっているので、膝や手でビードを落としながら進めます。
あとバルブ位置が最後の組む所にならない様にビードバディーをうまく使って下さい。
チューブ噛みしてないかチェックする
写真(上)の様にレバーを使い隙間を作ってチェックします。
チューブが噛んでる場合はパンクしますので、チューブが痛んでないかチェックしないといけません。
ビードワックスが乾いてる場合はチェックと並行して塗っていきます。
お次にバスケットボールみたいにタイヤを一周全て弾ませて馴染ませます。これは儀式みたいなものですが、ビードが上がりやすい気がします(笑)
最後は必ずバルブとビードストッパーを指で押して沈むか、またまっすぐになっているか確認します。もし動かない場合はやり直しですが、硬い程度なら空気を入れれば問題ないです。斜めに曲がってしまっている場合はチューブが引っ張られているので、やり直した方がいいでしょう。
空気を入れる
- コンプレッサーで一気に400kPaまで入れる
- パンと2回音が鳴ったらビードが上がったサイン
- 一周全て目視する
- エアー調整し抜けてないか確認する
虫を外して空気を入れたほうが一気に入りやすいく、ビードも上がりやすいです。
またエアー圧力が低い場合はパンという音がならない場合もありますので、目視でビードが上がってることが最重要です。むにゅーっと上がってくる場合もあるので、400kPa以上入れない方が無難です。
ビードが上がったら適正空気圧より少々高めにして空気の減り具合のチェックとリムとタイヤを馴染ませます。
100kmタイヤの慣らしが必要とおっしゃる人もいますが、私の場合は一晩おいて元の適正空気圧に戻します。
車体にタイヤを取付ける
- 外したアクスルシャフトはグリスアップを忘れずに行う
- フロント35Nm リア80Nmの指定トルクで締めあげる
- チェーンラインを確認
フロントはBSのED03&ダンロップの強化チューブ&ビードストッパー(純正)×1のセットです。公道可でなるべく土に刺さりそうなタイヤを選んでみました。
リアは定番のタイヤ
IRC TR-011 ツーリストをチョイス
ツーリスト&ダンロップノーマルチューブ&ビードストッパー(純正)×1のセットです。
このツーリストは履いている人多いですし、ネットでの評判もいい万能なタイヤです。
前後この組み合わせがどうなるかは不明ですが、楽しくフリーライド出来ればそれでいいと思ってます。
難所でヒィヒィ言いながら、走破できる場所が増えれば良しです。
使用工具
- タイヤレバー
- タイヤチェンジャー
- コンプレッサー
奥からKTC(3本)、TSK(2本)、レンチ付きがモーションプロ(2本)、最後にKTM車載レバー(1本)です。
厚さ検証
上からTSK、KTC、モーションプロです。
モーションプロのは一番軽いですがスプーン部分が厚い。
KTCのはTSKの真似をして作っただけはあり使いやすいが、一番重い。
といった具合で、私のメインタイヤレバーはTSKですね。
これからタイヤレバーを揃える方はTSKがおすすめで、伝説のタイヤレバーと謳う人までいる程優秀です。
UNIT タイヤチェンジャー
ビードブレーカー付きのタイヤ作業台です。
ホイールをくるくる回せるので作業効率がアップし、なによりかっこいいです(笑)
オプションで台を高くすれば、腰への負担も減らせます。
SK-11 コンプレッサー
いわゆるベビコンと呼ばれる、家庭用コンプレッサーです。
モーター音がうるさいですが、あるとないとじゃ大違いでとても重宝しています。
おまけ
出先でパンクしてしまった場合にどうやってホイールとタイヤを外すか。
そんな悩みを解消してくれそうなスタンドを買ってみたのでご紹介します。
UNIT エマージェンシーサイドスタンド
30cm程で携帯性も悪くない。
実際にリフトアップしてみると‥
ちゃんとリアタイヤが上がってます。
これでパンク時にリアはチューブ交換を行えますが、フロントはどうやってあげるんだろうか。やっぱ寝かせるんですかね‥
長くなりましたがこれで以上となります。
オフ初心者(林道3回走行)なので、これから様々なタイヤを履かせて試していこうと思いますが、皆様のおすすめのタイヤやタイヤ交換に必要な工具等がありましたらコメント欄にてご教授して頂けると助かります。