スタックベルトの取付(FREERIDE250R)

今回は林道等でスタックした場合のお助けパーツを取り付けてみました。

俗にいうスタックベルトという商品で他力本願なパーツです(笑)

 

KTMパワーパーツ ストラップ(フロント)

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KTM POWER PARTS ストラップ(フロント)(78712916000) | ウェビック

※長さが違う2種類のラインナップなので適合車種・品番を確認して注文してください。

 

開封してみるとこんな感じ

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腰ベルトみたいに輪っかを作って折り返すタイプの商品だと思っていたので、この形のストラップを目の前にして数秒固まりました。

 

どうやらこのストラップはFタイヤを外してFフォークを下から通して取り付けるしか方法はないみたいです。

気を取り直して作業に入ります。

 

フロントタイヤを外す

  1. 車両をジャッキアップする
  2. アクスルシャフト用スクリューを外れない程度に緩める
  3. フォークレッグのアクスル通し穴用スクリューを緩める
  4. 外れない程度に緩めたアクスルシャフト用スクリューを押し出し、取り外す
  5. 反対方向に押し出たアクスルシャフトを引き抜く
  6. タイヤを外す

流れはこんな感じです。

 

2. アクスルシャフト用スクリューを外れない程度に緩める

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そこそこトルクが必要になります。

17mmの6角ソケットとスピンナハンドル(3/8sq)の組み合わせです。

外れない程度に緩めて次の工程に進みます。

 

3. フォークレッグのアクスル通し穴用スクリューを緩める

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こちらのスクリューも緩めるだけでオーケー、10mmの6角ソケットとTレンチ(1/4sq)で4本緩めます。

 

4. 外れない程度に緩めたアクスルシャフト用スクリューを押し出し、取り外す

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手で簡単に押し出せます。

反対側にアクスルシャフトが飛び出したら2のスクリューを外します。

この状態でアクスルシャフトが引き抜けるので、手で引き抜いたらタイヤが外れます。

 

スタックベルトの取付

やっと今回の主役を手にし、フロントフォークの下から通していきます。

ところがブレーキキャリパーが邪魔をして輪っかを通せそうもありません・・

 

ということで今度はキャリパーを外すことに(笑)

まぁ、スクリュー2本とカプラーを外すだけで簡単に取り外せます。

 

この状態でやっとストラップを取り付けられる

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下から輪っかを通してフロントフェンダーのところまで上げていきます。

このままだと下がってしまうので、フロントフェンダーより上に持ってきてあげます。

要はフロントフェンダーの上にストラップが乗っかるイメージです。

 

4本のスクリューを外します

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スタックベルトを付ける為にここまでフロント周りを外すとは・・

 

取付作業の中間点

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フロントフェンダーを戻し、キャリパーとタイヤを取り付けていきます。

 

取付時の注意点

外す時とは違いグリスアップや規定トルクでの締め込みを行うのが望ましいです。

特にKTMオフはクラックが入りやすいパーツが多数なので、私みたいな素人整備にはトルクレンチを活用してあげたほうが良いかと。

 

なお下手こそ良い工具を使うという考えのもとメンテナンスを行っていますので、技量に見合わない工具を使っています。

 

洗浄とグリスアップ

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まずはパーツクリーナーで綺麗に洗浄し、グリスをアクスルシャフトに塗ります。

グリスアップが完了したら、外した手順の逆を行ってタイヤを取り付けていきます。

 

ブレーキキャリパー用スクリュー

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規定トルクは25Nm、2本のスクリューを締めます。

東日のトルクレンチは精度もコスパも評判いいですよ。

カプラー忘れずに戻しましょう。

 

アクスルシャフト用スクリュー

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規定トルクは35Nm、反対側も固定しないと締め込みが出来ません。

反対側は17mmのメガネレンチを使用

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フリーライドにしてはそこそこな高トルクの個所なのでしっかり管理したいですね。

最後に4本の緩めたスクリューを締め込みます。

 

フォークレッグのアクスル通し穴用スクリュー

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規定トルクは15Nm、案外弱い締め付けなのでオーバートルクには注意したいところです。

 

取付完了

やっとこさ終わりました。

ベルトを通すのにここまで外すとは想像もしていませんでしたが、無事に取付することが出来ました。

これで、スタックしても引っ張ってもらえるでしょうか。

ご一緒する方よろしくお願いします。

 

スタックベルト

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かなり丈夫なので、劣化がなければ簡単に切れる感じはしません。

取付が少々面倒ですが、控えめなデザインが高印象です。

 

林道等のダートを走られる方、この他力本願なお助けパーツを取り付けておけばいざと言う時役に立つかもしれませんね。

 

使用した工具

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左から

コーケン6角ソケット 10mm 17mm

FACOM エクステンションバー

STAHWILLE コンビネーションレンチ 17mm

VIM TOOLS 1/4sq スピードTハンドル

SNAP ON 1/4sq ラチェット

NEPROS 3/8sq ラチェット

NEPROS 3/8sq スピンナハンドル

東日 3/8sq トルクレンチ QL50NMH

 

以上になります。

毎度写真多めで申し訳ないです。