冷却水の交換とエア抜き(FREERIDE250R)
購入したクーラント(M3.0)の商品情報欄に気になることが書いてありました。
MOTOREX:モトレックス クーラント M3.0(92529) | ウェビック
KTMでは2015年からストリートモデル、2016年からオフロードモデルがシリケートフリーのクーラントを採用。
※商品情報抜粋
2015年モデルのフリーライドはM3.0ではないクーラントが使われてることになります。
そもそもサービスマニュアルの推奨クーラントにM3.0と記載されていたので車体にも同じものが使われていると信じ切っていた訳でありますが、どうやら違ってたみたいですね。
そういった背景から納車されて半年もたたず、今回クーラント交換に至った訳です。
MOTOREX M3.0 の特徴
- シリケートフリー
- 希釈不可
シリケート(ケイ酸塩)フリーなので、ウォーターラインの詰まりやシールへのダメージを防止と謳われてます。
また希釈不可なので、水で薄めず原液のまま使用するタイプです。
クーラント交換に必要な道具
精製水はラジエーター内の洗浄用に使い、銅ワッシャーM10はシーリングワッシャー(KTMではシールリングと呼ばれている)として純正代用品として使用します。
クーラントを排出
車体は垂直を保持し、かならずエンジンが冷えてる状態で行います。
オイル交換ではエンジンを温めてから排出しますが、クーラント交換時には危険です。
下にはクーラントの受け皿を準備します。
まずウォーターポンプカバーのドレンボルト(M10)を外します。
(コンビネーションレンチがぶら下がっているボルト)
ドレンボルトを外す
ほぼ透明な液体が出てきました。
これじゃクーラントのレベル確認もし辛い訳ですね‥
ラジエーターキャップを外す
ラジエーターキャップを外すと排出の勢いが増します。
ある程度クーラントが抜け切れたらドレンボルトを仮締めし、ラジエーター内の洗浄に移ります。
ラジエーターの洗浄
今回の洗浄は新旧クーラント同士が混ざらない様にするのが目的なので、使うのは精製水のみとなります。
ジョウゴを使って水を注いだら、エンジンをかけて循環させて排出といった流れを数回繰り返します。
排出された水が透明であれば洗浄完了とします。
車体を傾けたりして水が抜けたらドレンボルトに新品のシーリングワッシャーをかまして取り付けます。
規定トルクは15Nm
規定トルクで締めたらクーラントを注入する準備に入ります。
まず、フリーライド250Rのクーラントは0.9リットルを必要とします。
計量カップに規定量を注ぐと便利です。
MOTOREX M3.0
原液のまま使います。
綺麗なピンク色で、これならクーラントレベルの確認もしやすいかと思われます。
クーラントを注入
周り水滴はクーラントが溢れたときの外装保護のために水を撒いておいたものです。
0.9リットル入れて溢れなかったので、ある程度水抜きが出来ていたみたいです。
エア抜き方法
KTMが推奨するエア抜き方法は、前輪持ち上げるといったものです。
前輪と後輪の高低差は75cmと記載されてます。
マニュアルを最初読んだ時は軽く流してしまいましたが、75cm前輪を上げるのは至難の業なので別の方法でエア抜きを行います。
ざっとこのような流れでしょうか。
アイドリング時にたまにアクセルをあおると勢いよくエアーが抜けますが、クーラントも飛び跳ねるので火傷に注意して下さい。
またクーラントは塗装面を痛めますのでよく水で洗い流します。
交換時期の目安は2年とし、汚れ具合によって判断していこうかと考えています。
おまけ
私が所有しているオンロードタイプのRC125(2015)はクーラント液の色は緑なので今回換えたM3.0とは違うクーラントが使われているみたいです。
ということ冒頭で紹介した謳い文句の適合車両は‥
KTMでは2015年からストリートモデル、2016年からオフロードモデルがシリケートフリーのクーラントを採用。
※商品情報抜粋
おそらく本国仕様が対象なんだろうと勝手に推測してみました。
インド産DUKE&RCがどんなクーラントを使っているかは不明ですが、ウォーターラインの詰まりやシールへのダメージを防止が期待されるM3.0ならクーラントを噴きやすいSmall DUKE&RCにとって有効なクーラントかも知れませんね。